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2007年11月 4日 (日)

ペット問題:純血種と血統書〜買った犬の血統書は他人名義〜

 犬の場合、登録団体が管理する源簿(犬籍簿)に登録されている登録犬には「血統書(血統証明書)」が発行されていますが、繁殖を考えないのであれば持っていてもあまり意味の無いものです。
血統書と言うものは、会員(繁殖者)に対して発行されるもので、購入までの過程で名義を変更しない限り、購入時には繁殖者の名義になっています。
犬の所有者である飼い主と、登録上の所有者(名義人)とが異なることになりますが、これを飼い主の名義に変更するには変更手続きが必要です。
日本犬保存会(日保)の場合、「登録犬譲渡報告書(譲渡証)」に記入し、手数料を支払うと簡単に変更できますが、JKCの場合、会員以外はJKCの登録犬の名義人になることはできません。
従って、名義変更を行うには、まず入会金と年会費を支払って会員になる必要がありますので、会員になるつもりの無い人は他人名義の血統書を持ち続けることになります。
会員以外には持っていても役に立たないもので、ことさら不去手術を受けて繁殖できない犬にとっては出生を証明するだけのものでしかありません。
血統書は純血種の証で、両親が同じでも登録の有無、つまり血統書の有る無しで子犬の扱われ方が違うと言うか、会員以外にとっては無意味なものでありながらも付いていることに価値や意義があるのが、今の純血種ではないかと思いますよ。
こう言う意識は、ともすれば、雑種蔑視の要因にもなりかねません。
「トリビアの泉」の雑種検証もその現れではないか。あれは雑種との差別化を図り、雑種蔑視の風潮を助長するものです。
持っていても意味の無い、他人名義の紙切れの有無で犬の価値を測ることしかできない者たちが作るとああ言う雑種を見下すような番組になってしまう。
血統の登録を否定するつもりはありませんし、必要なものとも思いますが、その有無にこだわり過ぎると目の前の犬ではなく紙切れの有無でしか犬を判断できなくなってしまうのではないかと思いますよ。
そうなると血統書本来の意味を失い、血統書と言う紙切れの偶像崇拝になってしまいます。

ペットショップでは、「血統書が付いています」と言いながらも、実物は無く両親の情報もわからない。発行手続中と言うこともありますが、販売後に登録することもあり(もっと酷いものになると、血統書が届かない)、購入時に店頭で血統書の実物を実際に確認できないショップはいくらでもありますよ。
そのようなショップでは、付いていると言う言葉だけを信じて買うことになります。

血統書にある系譜で、JKCは3代、日保で4代前までがわかります。私の個人的な意見ですが、その中に同一個体、それも極めて近い血縁にある極近親交配のある個体は避けたいと思っています。そのような個体は、近交弱性と言うか、遺伝性疾患が出やすいのは言うまでもないでしょう。
そのようなことも血統書があれば確認できますが、無ければそれも無理ですね。(勿論、不正な登録があれば意味がありませんが、それを問題にすると制度そのものの根幹に関わる問題になってしまう。)

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